×
[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。

|
お題を使って綴ります
| |
初期沖田と永倉。 手入れの頃合。 「クリーム」 甘い言葉が聞こえたとしても、隣にいるのは土方さんではない。最近身長が伸びてきたけどあたしも伸びてるから大体同じ目線のままの、永倉だ。 そろそろ静電気も起こりそうな時期だから、無駄に人に触れないようにしていた、ところを偶然触れてしまった屯所の廊下での発言。 「……なに?」 「あ、すみません」 「いや別に怒ってない。聞いただけ、なに?」 「えと……手が、荒れ始めてますよ、って」 言いたかったんです。 どんどん小さくなって声を掬い取って、飲み込む。 「手、ね」 「すみませんすみません女の人に失礼なこと言いました!!」 「ううん。教えてくれてありがと」 木枯らしに首をすくめる程ではないけど、確かに風は強くなり長袖が手放せなくなっていた。洗顔してから、ぴりぴりし始めたなァ、化粧水替えたほうがいいかなァ、ぼんやり思う日も多くなっていた。 でもそうか。他人にわかるほどかさかさしているか。 「ふーむ……」 「ごめんなさいごめんなさいお詫びにクリーム買ってきます!」 「いやいいよ、探せば去年のあるだろうし」 「ダメですッ」 強い口調に視線を上げる。鳶色の目がくりっと見開かれていて、少しおかしくなった。手入れが必要だと指摘した手を握って、永倉は息巻いている。何をそんなに謝っているのかしら。 「女の人は、いつも綺麗でいて欲しいです」 たとえそれが自分のためじゃなくても? 思い浮かんだ言葉は言わずにおいた。 「そうね」 どうしたらこの子のように優しくなれるだろう。考えながら、皺を撫でた。 Title:>stock>03 BGM:Salyu『TERMINAL』 PR | カレンダー
ブログ内検索
最新記事
(03/10)
(05/31)
(06/08)
(03/19)
(12/25) フリーエリア
|