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お題を使って綴ります
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初期土方と沖田。 待ち伏せ中。 「レッツジャンピーング」 白い夜に、星が見えた。 「……なんてことしますか、沖田クン」 「予告しましたよ」 怒りを込めて敬語で抗議するも簡単にスルーされる。地面にキスは免れたものの掌は地味に擦りむけて、これから老化していくだけの腰は憐れ数年分のダメージを受けた。 でも一番傷ついているのは、不意を突かれたとはいえ避けられずもろダイレクトアタックを許してしまった、この精神だった。何が悲しくて見張り中に仲間から奇襲かけられねばならんのだ。 「……お前向こうだろ、さっさと持ち場に戻れ」 「いやケータイ忘れまして」 「伝令なら部下使えよ、てかケータイ借りろよ」 「実はあたし先回りしてきてですね」 あっち、と指差された十時の方向、目を向けても路地裏の壁しかない。 けれど紫苑色の目は壁を貫いた空間を見つめて、ふっと俺に眉を上げた。 「もうすぐ来ます、……読みがあたってれば」 詳しい事情を聞こうにも、俺の耳はふぞろいの足音を拾ってしまって、タイミングを逃したことを悟る。 「簡潔に三十字以内で報告」 「雪だ」 人を撃つ前にしてはあまりにも不釣合いな口調、単語、状況報告。 確かに雪は降ってきたけど。冷たいけど。寒いけど。 「お前仕事する気ねェだろ」 「道理で寒いわけですねェ」 静かに傘に装填された弾の数を確認し、一番隊隊長はふうと白い息を吐いた。 「永倉のせいです、以上」 ひとつ前の質問の答えを聞きながら俺は路地裏から飛び出る。 ばたばた走ってきた敵と同志。 内ポケットでケータイが震えたが、取れるわけがなかった。何故なら今まさに兼定を抜いたところだし、後ろからは銃声が追いかけてくるし。遅いんだよとあとで小突こうと、二番隊隊長を思い浮かべて手首を返す。 視界の隅で追いかけた雪が地面に触れた。溶けて、遠すぎる距離を誇る天と地がどんな言葉を交わすのか夢想して、案外俺もやる気がないことに気付いて苦笑した。 Title:>stock>01 BGM:愛内里菜『POWER OF WORDS』(Album) PR | カレンダー
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